完璧主義者の7つの意外な一面


「完璧主義者」というと、私たちはつい非常に几帳面で、責任感が強く、滅多にミスをしない人を思い浮かべます。 実際にそういう姿を見せることも少なくありません。仕事を任せれば最後まで入念に確認し、約束の時間も守り、小さなミスも見逃しません。 しかし、完璧主義者には少しユーモラスで意外な一面もあります。

  • 「完璧にやりたいはずなのに、なぜか仕事を先延ばしにしてしまう」

  • 「他人のミスには寛大なのに、自分のミスにはどうしてこれほど厳しいのか?」

  • 「褒められたのに、素直に喜ぶどころか、むしろ不安になってしまうのはなぜか?」

完璧主義とは、単に仕事をうまくこなしたいという性格だけを意味するわけではありません。時には失敗に対する恐怖や、他人からの評価への不安と結びついて現れることもあります。 今回は、私たちが日常でよく目にする完璧主義者の意外な一面を覗いてみましょう。

1. うまくいっても、「よくできた」と思えない 

完璧主義者の最も代表的な特徴の一つです。 100点満点中90点を獲得しました。周りの人は口々に言います。 「本当にすごいね!」 しかし、本人は首をかしげます。 「でも、10点も間違えたじゃないか」 90点という結果よりも、足りない10点が大きく見えてしまうのです。 職場でも似たようなことが起こります。 会議の準備を入念にし、プレゼンもうまくいったのに、家に帰ってからは周囲が褒めてくれた部分のことはすっかり忘れ、自分がほんの一瞬言葉につまってしまった瞬間ばかりが脳裏によみがえります。 「あぁ、であの時あんな言い方しなきゃよかった…」 翌日までずっとそのことが頭から離れません。 実際には、周りの人はもうとっくに忘れている可能性が高いのです。 完璧主義者の頭の中でだけ、そのシーンが繰り返し再生されているのです。 だからこそ、完璧主義者には「うまくできたことを認める練習」が必要です。 足りない部分を直すことも大事ですが、うまくできた部分まで自分で消し去る必要はありません。

2. 仕事はできるのに、取り掛かるのが遅いことがある 

これも非常に興味深い姿です。 完璧主義者は仕事を適当に済ませたい人ではありません。むしろ、あまりにも上手にやりたいのです。 そのため、新しい仕事を始めるときにこんなことを考えます。 「どうすれば一番うまくできるだろうか?」 最初から完璧な成果を出さなければならないというプレッシャーから、取り掛かること自体が負担になってしまうのです。 例えば、ブログ記事を書こうとパソコンを開いたとします。 しかし、タイトルがどうもしっくりきません。 タイトルをいじっているうちにフォントを変えたり、画像を探したり、ブログのデザインを確認したりしているうちに、気づけば1時間経っています。 なのに、肝心の文章は一行も書けていません。 そのうち、机の上のホコリが目に入ります。 「まずは机の掃除から始めなきゃ」 こうなると、机の上はピカピカになります。 でも、記事は相変わらず一文字も進んでいません。 こんなときは「最初は多少雑でもいいから始めてみよう」と思うことが大切です。 最初の一文が完璧でなくても大丈夫です。まずは書き出せば、後からいくらでも修正できますから。

3. 他人のミスには意外と寛大である 

完璧主義者は自分には厳しいものの、他人に対しては驚くほど温かいケースがあります。 友人が大切な約束をうっかり忘れていました。 「ごめん、完全に忘れちゃってた!」 すると、こう返します。 「いいよ、誰にだってそういうことはあるさ」 ところが数日後、自分が約束の時間に10分遅れてしまいました。 帰りの電車でずっとこう考えます。 「どうして時間通りに行動できなかったんだろう」 ひどいときには、その日の夜までずっと心がモヤモヤします。 他人には簡単に許してあげられるミスを、自分自身には決して許さないのです。 だからこそ、完璧主義者に必要なのは、他人に向け優しさを自分自身にも少しだけ分けてあげることです。 「友達がこういうミスをしたなら『気にしないで』って言ったはずなのに、なんで自分には厳しくしてしまうんだろう?」 この問いかけが、思いがけない大きな助けになることがあります。

4. ささいな決断にも時間がかかる 

完璧主義者は、重大な決断だけに悩むわけではありません。 ごく些細なことに対しても「より良い選択」を探そうとしてしまいます。 近所のラーメン店に入りました。 メニューを見つめます。 「定番のとんこつラーメンにするべきか、それとも期間限定のつけ麺にするべきか? セットでチャーハンもつけるべきか…」 友人が言います。 「好きなのにしなよ、何でもいいじゃん」 しかし、本人はいたって真剣です。 「今日はスープが濃いラーメンのほうが満足感があるかもしれないけど、つけ麺も捨てがたい…」 結局、後ろに並んでいる他の客の視線を感じて、慌てて注文します。 「じゃあ、とりあえずラーメンで…」 席についてからも心残りです。 「あぁ、隣の人が食べていた餃子セットにすればよかった」 もちろん、すべての完璧主義者がこうというわけではありません。しかし、最善の選択をしたいという気持ちが強すぎると、小さなメニュー選びのような些細な決断にも膨大なエネルギーを使ってしまいます。 時には「最高の選択」よりも「十分に満足できる選択」で十分なのです。

5. 褒められても心が休まらない 

褒められるというのは、本来は嬉しいことです。 しかし、完璧主義者は褒められたときでさえ、心の中で別のことを考えてしまいます。 「今回はうまくいったけど、次も同じようにやらなきゃいけないんだよな…」 職場で上司が言います。 「今回のプロジェクト、本当によくやってくれたね」 他の人たちは晴れやかな気分で退勤します。 しかし、完璧主義者は家に帰ってこう考えます。 「次のプロジェクトでも、最低限このレベルを維持しなきゃプレッシャーだな」 褒められた瞬間に、新たなプレッシャーの幕が上がってしまうのです。 運動でも同じです。 一ヶ月間コツコツ運動を続けて体重が減りました。 「よくがんばっているな」 と思えばいいものを、 「もっと絞らないと意味がない…」 と考えてしまいます。 そんなときは、自分の成果をすぐに次の高い目標へとスライドさせず、一度立ち止まることが大切です。 「今回は本当によくやった自分」 そう声をかけてあげることも時には必要です。

6. 休んでいても罪悪感を覚えてしまう 

完璧主義者は、休んでいる時間ですら心が休まりません。 週末にソファに横になってテレビを見ています。 しかし、心の片隅からこんな声が聞こえてきます。 「こんな時間でのんびりしてていいのか?せめて軽く運動でもしなきゃ…」 しばらくすると、別の声も聞こえてきます。 「積読の本も読まなきゃいけないのに…」 結局、テレビも心から楽しめず、運動もせず、読書もできずに終わります。 休んだはずなのに、全く疲れが取れていません。 休養の仕方にも「目標」を掲げてしまうからです。 「今日は2時間しっかりリラックスするぞ」 こうなると、休息までがまるで「宿題」のように感じられてしまいます。 ですが、休息は生産的な活動でなくても全く問題ありません。 窓の外をボーッと眺めながら、コーヒーを一杯飲む時間も大切です。 何もしずにただぼんやり過ごすことも、人間が生きる上で大切なリズムの一つなのです。

7. 実は「完璧さ」よりも「安心感」を求めている 

もしかすると、ここが一番大切な部分かもしれません。 完璧主義者は、単に「一番になりたい人」ではない場合があります。 心の中の深い場所では、こんなふうに願っているのかもしれません。 「失敗しても大丈夫だという確信が持てたらいいのに」 「自分が少し足りなくても、周りの人から嫌われないでほしい」 「できが良くても悪くても、『そのままで大丈夫だよ』と言ってくれる人がいたらいいのに」 だからこそ、必死に頑張り、失敗を避け、他人からの評価に敏感になってしまうのです。 例えば、職場で小さなミスをしてしまったとき、上司が何気なくこう言います。 「大丈夫だよ、次に気をつけよう」 それなのに、本人は一日中ずっと気が気ではありません。 上司はもうとっくに忘れているのに、自分だけはそのことを引きずり続けます。 こんなときに必要なのは、さらに完璧な人間になることではなく、「失敗しても大した問題にはならない」という経験を少しずつ積み重ねることかもしれません。 完璧でなくても大きなトラブルに発展しないと実感していくことで、心に張り詰めた緊張を少しずつ手放していくのです。

おわりに

完璧主義者は変わった人ではありません。 「上手にやりたい」「失敗したくない」「周りの人に良く見られたい」という気持ちは、誰の心にも少なからずあるものです。 ただ、その気持ちがあまりにも強くなりすぎると、うまくできたことよりも足りない部分が目に付き、休んでいても心が休まらず、小さなミスをいつまでも引きずってしまいます。 だからこそ、完璧主義者に必要なのは「さらに完璧になるための方法」ではなく、「少しぐらい完璧じゃなくても大丈夫なんだ」という温かい実感です。 今日やり残した仕事があるなら、明日やればいいのです。 今日運動できなかったなら、明日歩けばいいのです。 今日ちょっとミスをしたなら、次は少し気を付ければいいのです。

そして、もし90点を取れたなら。 足りなかった10点ばかりを見つめる前に、ほんの少しだけ90点の方に目を向けてみてください。 「それでも、十分よくやったじゃないか」 もしかすると、この短い一言が、完璧主義者のあなたにとって何より大きな慰めになるかもしれません。 人生は、100点満点の解答用紙を綺麗に埋めていく作業ではなく、少し不器用な自分のまま、一日一日を懸命に生きていくことなのだから。 

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