幸せは伝染する? 私たちが互いにとってハッピーウイルスになる瞬間

 


風邪はうつります。あくびもうつります。それでは、幸せも伝染するのでしょうか?
誰かがそばで満面の笑みを浮かべると、つられて自分も笑ってしまうことがあります。別段面白い話でもないのに、友だちが笑うから自分も笑い、結局二人とも何で笑っていたのか忘れてしまう、そんなケースもありますよね。
もしかすると人間には、とても不思議で素晴らしい能力が備わっているのかもしれません。心地よい感情を互いに移し合う能力です。
だから私たちは時々、誰かを見てこう言います。
「あの人はハッピーウイルスだね」
もちろん、病院に行って「ハッピーウイルスに感染しました」と言ったら、お医者さんは少し困惑してしまうでしょう。けれど、こんなウイルスならわざわざ治療しなくても大丈夫そうです。


1. 笑顔は思っている以上に簡単にうつる




よく考えてみると、私たちの1日を心地よくしてくれるのは、大げさな出来事ではありません。
朝、家族がかけてくれる「よく眠れた?」という一言、エレベーターで誰かがドアを押さえてくれる小さな気配り、久しぶりに会った友だちが嬉しそうに微笑んでくれる瞬間など、ごくささやかなことが私たちの気分を変えてくれます。
誰かが満面の笑みを浮かべている姿を見ると、自然とこちらも笑顔になってしまうことがあります。
時には、それほど面白くないのに、隣の人があまりにも楽しそうに笑っているものだから一緒になって笑ってしまい、後になって何で笑っていたのか分からないこともあります。
それもまた、なかなかに素敵な能力ではないでしょうか。

2. 小さな親切もハッピーウイルスになる





私たち自身も、誰かにとってそんな存在になれます。
カフェで飲み物を受け取る時に「ありがとうございます」と微笑むこと、道で他の人にそっと道を譲ること、疲れ果てているように見える友だちに「今日、大丈夫?」と声をかけること。
こうした行動は大したことのないように思えても、相手の心には案外長く残るものです。
特に辛い1日を過ごしている時、誰かの温かい一言は思いがけない大きな力になります。
そして面白いことに、幸せを分かち合っても自分の幸せが減るわけではありません。
お金を分け合えば口座の残高は減りますが、笑顔を分かち合うと不思議なことに笑顔はもっと増えていきます。
まったくもって不思議な計算式ですね。

3. 完璧でなくても、人を笑顔にすることはできる



必ずしも自分が常に幸せでなければ、周囲の人に良い影響を与えられないわけではありません。
自分にも辛い日はあるし、何もしたくない日もあります。それでもそんな日に、誰かに温かい一言をかけることはできます。
完璧な人間でなくても大丈夫です。
むしろ自分の至らなさを認め、自然体で微笑むことができる人の方が、まわりの人により安心感を与えられることもあります。
もしかすると私たちが待ち望んでいる幸せは、遠く離れた場所にあるのではなく、人と人との間でふれあう小さな優しさや笑顔の中にあるのかもしれません。


私たちは毎日、数え切れないほどの2人に出会います。その中には私たちを疲れさせる人もいれば、なぜか不思議と心を落ち着かせてくれる人もいます。
特別すごいことを言っていなくても、一緒にいるだけで気分が良くなる人がいます。
そんな人こそが、私たちのハッピーウイルスなのかもしれません。
そして今日は、私たちも誰かにとってそんな存在になってみませんか?
大げさにする必要はありません。
もう少し大きく笑ってみたり、温かい一言をかけてみたり、相手の話に少し耳を傾けてみるだけで十分です。
もしかしたら、今日あなたが渡したささやかな笑顔が誰かの1日を少しだけ変え、その人がまた別の誰かに笑顔を繋いでいくかもしれません。
幸せは本当に伝染するのかもしれませんね。
だから今日は、良い意味で一度感染してみましょう。
薬もいらず、医療費もかからない、とても不思議で素晴らしいウイルスなのですから。

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